学歴なしフリーターから機電施工管理でスーゼネに入るまで【15年間の全記録】

キャリア・転職

「学歴がないから、この先どうすればいいかわからない」 「フリーターを続けているけど、このままでいいのか不安」 「建設業界で這い上がる現実的なルートを知りたい」

そんなあなたに、私が18歳のフリーターから33歳でスーパーゼネコンに入社するまでの15年間を、すべて包み隠さず書きます。

私は高卒で大学に行きませんでした。18歳から2年間はパン工場で不良品をベルトコンベアから拾うバイトをしていました。給料は雀の涙、毎日がつまらなくて「俺の人生つまらないな」と本気で思っていました。

そこから電気工事士を経て、派遣の現場監督、準大手ゼネコン、そして33歳でスーパーゼネコンに入社。年収は今1200万円を超えています。

この道は特別な才能がある人だけが歩ける道ではありません。むしろ**再現性がほぼ100%**の道です。この記事では、その具体的なステップと、各フェーズで私が何を考えて動いたかを時系列で公開します。

この記事を書いている人 現役スーパーゼネコン勤務、機電施工管理5年目。土木・建築現場で機械設備・電気設備の施工管理を担当。第三種電気主任技術者、1級土木施工管理技士、技術士(建設部門・電気電子部門)、第一種電気工事士を保有。第二種電気主任技術者は科目合格中。学歴は高卒。

フリーター時代(18〜20歳):パン工場で「人生つまらない」と思っていた日々

高校を卒業した私は、大学に進学せず、地元のパン工場でアルバイトを始めました。仕事内容は、ベルトコンベアを流れてくるパンを目視で確認し、不良品を取り除くというもの。単純作業を1日8時間、ひたすら繰り返す毎日でした。

給料は本当に雀の涙程度。手取りで生活するのが精一杯で、貯金なんてできませんでした。

正直に書きます。毎日がつまらなかった。同じ時間に起きて、同じ道を通って工場に行き、同じパンを見て、同じ時間に帰る。「俺の人生、このままでつまらないまま終わるのかな」と本気で思っていました。

将来への漠然とした不安はありましたが、何をどうすればいいかは全くわからない。学歴もない、スキルもない、貯金もない。この状態から抜け出す方法が見えませんでした。

転機:街の求人広告で「電気工事士」を知る

転機は突然やってきました。街を歩いているとき、たまたま吊るされていた求人広告に目が留まったのです。「電気工事士募集」と書かれていました。

正直、電気工事士がどんな仕事なのかも知りませんでした。でも調べていくうちに、資格さえ取れば仕事ができることがわかりました。学歴は関係ない。技術と資格があれば食べていける世界がある。

パン工場で不良品を拾う毎日から抜け出せるかもしれない。そう思って、第二種電気工事士の勉強を始めました。

今振り返ると、この瞬間が人生の分岐点でした。もしあの求人広告を見ていなかったら、私は今もパン工場で不良品を拾っていたかもしれません。学歴がない人にとって、「資格」は世界を切り開く鍵になります。これは私が身をもって証明したことです。

電工時代(20〜22歳):極寒の現場と「悔しさ」

20歳で電気工事の会社に入り、1年目で第二種電気工事士を取得しました。ここから3年間、電気工事士として現場で働きました。

主な現場は北海道のトンネル、臨海現場、建築現場。作業内容は分電盤の設置や電気配線が中心です。

電工時代はとにかくきつかった。

配線は地味に重く、1日中運び回っていると体が悲鳴を上げます。感電したときの痛みと恐怖は今でも忘れません。冬の北海道の現場では、端子接続をするときに手がかじかんで、「本当に指が取れるかもしれない」と思いながら作業していました。極寒の中で細かい作業を続けるのは、想像以上に過酷です。

しかしこの時期に、私の人生を変える出来事がありました。

ある日、極寒の現場で作業していた私が、休憩でゼネコンの現場事務所に立ち寄ったときのことです。そこにいた現場監督は、ストーブの効いた暖かい部屋で、缶コーヒーを飲みながらタバコを吸っていました。年齢は私とそう変わらない。

その光景を見たとき、めちゃくちゃ悔しかった。

同じ建設業界で、同じ現場にいるのに、こんなに待遇が違うのか。凍える手で配線を握っている自分と、暖かい部屋でタバコを吸っている監督。この差は何なのか。

このときに決心しました。「絶対に管理側に行く」と。

派遣現場監督時代(20〜28歳):地獄の8年間で資格を積み上げた

電工から現場監督にステップアップする方法として、私は派遣会社経由で地元ゼネコンの現場に入りました。20歳から28歳までの約8年間、この派遣現場監督として働きました。

派遣された先は、山の中のトンネル現場。この時期が、私の人生で一番きつかった時期です。

残業は毎月コンスタントに60時間。パワハラも当時は日常茶飯事で、職場の雰囲気は決して良いものではありませんでした。トイレ清掃のような雑用も派遣の若手に押し付けられ、「自分は何をしているんだろう」と何度も思いました。

でも、私はこの時期に一つのことに集中しました。資格を取ることです。

派遣時代に取得した資格は2つ。まず**第三種電気主任技術者(電験三種)**を2年かけて取りました。数学が壊滅的だった私が、中学高校の数学から復習して基礎を固め直し、平日2時間・休日5時間の勉強を継続した結果です。

その次に1級土木施工管理技士を取りました。電験三種の後にした理由は、1級土木は実務経験が受験要件だからです。派遣時代に実務経験を積みながら受験資格を満たしていきました。

きつい環境でしたが、この派遣時代の8年間で「資格」と「実務経験」という2つの武器を手に入れました。この2つが、後の人生を大きく変えることになります。

最初にいたきつい現場と、そのときの現場監督が、私の人生を変えてくれました。悔しい気持ちともっと上に行きたいというハングリー精神が、この時期に生まれたのです。もしあのとき、居心地の良い環境にいたら、私はここまで努力しなかったと思います。

準大手ゼネコン時代(28〜33歳):1現場だけで技術士を取ってスーゼネへ

派遣時代から、私は明確な目標を持っていました。**「20代のうちに規模の大きいゼネコンに行く」**ということです。

規模の大きいゼネコンは年収が高い。これは業界にいれば誰でも知っている事実です。だからこそ、20代のうちに移らないと、キャリアの選択肢がどんどん狭まっていく。この危機感がありました。

28歳のとき、準大手ゼネコンに直応募で入社しました。当時は今ほど転職エージェントがメジャーではなく、直応募が普通でした。電験三種と1級土木施工管理技士という2つの資格、そして派遣時代の実務経験があったからこそ、書類選考を通過できたと思っています。

準大手ゼネコンでの在籍期間は、実はそれほど長くありません。1現場を担当しただけです。

なぜかというと、この時期に**技術士(建設部門)**を取得したからです。技術士は建設業界における最難関資格の一つで、これを持っているとキャリアの選択肢が一気に広がります。取得後すぐにスーパーゼネコンを受験し、合格しました。

技術士の勉強は少しずつ長期間続けたので、正確な勉強時間は覚えていません。ただ、電験三種と1級土木で身につけた「働きながら勉強する習慣」があったので、この土台がなければ技術士取得は不可能だったと思います。

準大手からスーゼネに移った理由はシンプルです。年収を上げたかったから。それ以外にありません。

スーゼネ時代(33歳〜現在):世界が違った

33歳のとき、スーパーゼネコンに直応募で入社しました。ここから現在の機電施工管理5年目に至ります。

スーゼネに入って一番驚いたのは、年収の高さと職場の余裕です。

年収は今1200万円を超えています。派遣時代の年収と比較すると、正直桁が違います。

そして、みんな余裕がある。派遣時代のようなパワハラ体質はほぼ皆無で、職場の雰囲気は驚くほど落ち着いています。年収が高い会社ほどハラスメントが少ないという傾向は、私が身をもって実感したことです。

一方で、スーゼネに入って痛感したこともあります。それは学歴の壁です。

スーゼネの社員は、名だたる大学の出身者ばかりです。東大、京大、旧帝大、早慶。私のような高卒は圧倒的な少数派です。飲み会や雑談で大学時代の話になると、「世界が違うな」と感じます。

正直に書きます。もしこの記事を読んでいるあなたが、大学進学で迷っているなら、絶対に行った方がいい。サラリーマンとして生きていくなら、学歴はあった方が圧倒的に有利です。私のような高卒からスーゼネに入るルートは、可能ではありますが、遠回りです。

ただ、すでに学歴という選択肢を過ぎてしまった人にも、道はあります。それが私が歩んできた「資格と実務経験で這い上がる」ルートです。

この道の再現性がほぼ100%である理由

ここまで私の経歴を書いてきましたが、正直に言います。私の道は特別ではありません。

建設業界には、私と同じような経歴で這い上がっている人が実は結構います。学歴がなくても、資格と実務経験を積み重ねれば、大手企業に転職できる。これは建設業界の一番の魅力です。

なぜ再現性が高いのか。理由は3つあります。

理由1: 建設業界は慢性的な人手不足 建設業界は今、深刻な人手不足に陥っています。特に施工管理者は不足しており、資格保有者はどこも喉から手が出るほど欲しい状態です。学歴よりも「即戦力になれる資格と経験」が評価されます。

理由2: 資格が客観的な実力を証明する 電験三種、1級施工管理技士、技術士。これらの資格は、学歴に関係なく取得できます。そして、これらを持っていれば「この人は一定以上の努力ができる人だ」と客観的に証明できます。面接での評価が明らかに変わります。

理由3: 転職市場では過去より現在の実力 転職市場では、大学時代の成績よりも、今持っている資格と直近の実務経験の方が圧倒的に重視されます。フリーター時代の空白期間も、その後の実績があれば問題になりません。

学歴なしから建設業界で這い上がる具体的ステップ

私の経験を踏まえて、学歴なし・フリーター経験ありの人が建設業界で這い上がる具体的なステップをまとめます。

ステップ1(20〜23歳): 電気工事士として現場に入り、第二種電気工事士を取る まずは電気工事の世界に飛び込みます。第二種電気工事士は難易度が高くなく、独学でも取れます。ここで現場感覚を身につけます。

ステップ2(23〜27歳): 現場監督にキャリアチェンジし、電験三種を取る 電工で3年ほど経験を積んだら、派遣か直接雇用で現場監督にステップアップします。この時期に電験三種を2年かけて取ります。数学の基礎からやり直す覚悟が必要です。

ステップ3(27〜30歳): 1級施工管理技士を取り、準大手ゼネコンに転職 実務経験を満たしたら1級施工管理技士(電気工事系または土木系)を取得します。これで準大手ゼネコンへの転職が現実的になります。

ステップ4(30〜35歳): 技術士を取り、スーパーゼネコンに転職 準大手で数年経験を積み、技術士を取得します。技術士まで取れば、スーゼネへの道が開けます。

このステップ通りに進めば、35歳前後で年収1000万円超えは十分現実的です。

フリーター時代の自分にかけたい一言

もし今、私がフリーター時代の自分にタイムスリップして一言かけられるなら、こう言います。

「やってることは合ってるので、色々誘惑に負けず我慢して続けてください」

フリーター時代、パン工場で不良品を拾いながら「人生つまらない」と思っていた自分。あのままでは何も変わりませんでしたが、街の求人広告を見て電工の道に飛び込んだ選択は正解でした。

きつい派遣時代も、パワハラも残業60時間も、耐えた先に必ず光があります。私が今スーゼネで働けているのは、あのときの自分が我慢して続けたからです。

最後に:私のロードマップは1つの参考例に過ぎない

最後に、大事なことを書きます。

私のロードマップは、あくまで1つの参考例として使ってください。世の中には施工管理以外にも稼げる道はたくさんあります。IT、金融、営業、独立起業。どれも正解です。

ただ、私がこの道を強く推す理由は、**再現性がほぼ100%**だからです。建設業界でサラリーマンとして働くなら、大事なのは「資格」と「実務経験」の2つだけ。これさえ頑張れば、転職市場で必ず良い評価が得られます。

仕事では同僚とうまくやっていくスキルも大事ですが、転職の場では周りの評価はほとんど関係ありません。あなたの資格と実績だけが評価されます。

学歴がなくても、フリーター経験があっても、今何歳でも、この道は開かれています。私が18歳のパン工場バイトから33歳でスーゼネに入れたのだから、あなたにできないはずがありません。

一歩ずつ、資格と実務経験を積み上げてください。5年後、10年後、必ず景色が変わっています。私はそれを保証します。

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