「電験三種の下期、申込は2026年11月9日からです。」
「今から始めて間に合う人は、限られています。」
「分ける条件は、たった1つです。」
あなたが今、机の前で止まっている理由
上期を受けて、手応えがなかった。
会場を出た瞬間の、あの感覚。帰り道で自分の解答を照合しながら、足切りを確信していく時間。
テキストは開いたまま、ページの端に折り目がついている。
電卓を叩いた形跡だけが残っていて、最後の1問は白紙のまま。
そして、本棚には、買ったまま一度も開いていない参考書が残っている。
「今年はもう終わった」と思ったはずです。
違います。
電験三種は、年1回の試験ではありません。
俺はその事実を知らないまま、最初の1年を溶かしました。
派遣の寮で、俺は1回落ちた
俺が電験三種を初めて受けたとき、現場は県外でした。
寮の部屋に机はなくて、ベッドの上でテキストを開いていました。枕元にはコンビニの袋と缶ビール。
残業は月90時間。休みは月4日。勉強に使えるのは、現場が終わったあとだけ。
それでも受かると思っていました。教材を3冊も買ったからです。
当然、落ちました。
原因は、勉強時間じゃありません。やることが、多すぎた。
参考書が3冊あると、人は1冊を選べません。あっちを開いて、こっちを開いて、どれも終わらない。本屋で背表紙を見ている時間が、一番長かった。
あれは勉強じゃなかった。逃げでした。
この記事を読み終えたあなたは、こうなっています
- 下期に間に合うかどうかを、今日中に判断できる
- 11月9日の申込から逆算して、何をいつ始めるかが決まっている
- 「計算でつまずく」という最大の壁の、正しい越え方を知っている
俺の現在地を、数字で出します
35歳。スーパーゼネコン正社員。年収1,200万円。
18時帰宅。休日はサーフィンとトライアスロン。
妻と子供2人。地元にアパート1棟。毎月15万円を積立投資。
資格は第二種電気工事士、第一種電気工事士、1級土木施工管理技士、電験三種、技術士(建設・電気)。
ここまで13年かかりました。
19歳、食品工場で手取り14万円。22歳、北海道の防波堤現場で電工、手取り19万円。
そして電験三種は、1年目に落ちています。
下期の日程を、正確に置きます
まず事実だけ書きます。
令和8年度の電験三種は、上期と下期の2回あります。
上期は、CBT方式が2026年7月16日から8月9日まで、筆記方式が8月30日。申込は6月4日で終了しました。
下期は、こうです。
- 申込受付:2026年11月9日(月)10時〜11月26日(木)17時
- 一次試験 CBT方式:2027年2月4日(木)〜2月28日(日)
- 一次試験 筆記方式:2027年3月21日(日)
- 受験手数料:インターネット申込7,700円、郵送申込8,100円
今日が10月13日です。申込開始まで、あと27日。
CBTの初日まで、およそ3ヶ月半。
ここから逆算すると、動き方が決まります。
今から始めて間に合う人と、間に合わない人
結論、分ける条件は1つです。
今日から、1日90分を机に置けるか。それだけです。
俺の実感では、科目を1つに絞れば、3ヶ月半で1科目は十分戦えます。電験三種には科目合格の制度があるので、1科目ずつ潰していく進め方が現実的です。取った科目は3年間有効です。
間に合う人の条件は、こうです。
- 毎日60分、机に向かえる
- 参考書を1冊に絞って、勉強する覚悟がある
- 計算でつまずいたときに、戻る場所を決めている
間に合わない人は、こうです。
- 教材を増やすことから始める
- 週末にまとめて10時間やろうとする
- 計算でつまずいて、数学の壁の前で止まる
教材を増やすのは、前進ではありません。逃げです。
ここで、正直にデメリットも書きます。3ヶ月半で間に合うのは、1科目です。4科目全部を一度に取るのは、現場で働きながらなら現実的じゃありません。欲張ると、また落ちます。
科目は、どれから手をつけるか
結論、理論です。
理由は3つあります。
1つ目、理論は他の3科目の土台です。電力も機械も、理論の計算が読めていないと、途中で止まります。
2つ目、理論で使う数学が、他の科目でもそのまま出ます。三角関数、複素数、指数対数。ここで戻れた人は、全科目で得をします。
3つ目、最初に理論を取ると、残りの心理的な壁が下がります。「俺は1科目取った」という事実は、2科目目の追い風になります。
俺は科目を1つずつ取りました。全部を一度に狙って、全部落ちる。これが一番もったいない負け方です。
1科目ずつ取って、確実に積み上げる。これが最短です。
週に何をやるか、1週間の型を書きます
ここまで読んでも、机の前で「で、何から手をつけるんだ」と思います。だから、型を書きます。
月曜から金曜は、テキストを前に進めます。1日60分。新しい範囲を、1単元だけ。
土曜日は、解けなかった問題だけをやり直します。新しいページは開きません。
日曜日は、1週間で解いた範囲の計算を、何も見ずに1問だけ書きます。
これを、11月9日の申込まで続けます。申し込んだあとも、同じ型を回してください。
型があると、迷いが消えます。迷いは、教材を増やす原因になります。
俺は1年目、この型を持っていませんでした。毎週「今週は何をやろう」と考えている時間が、一番の浪費でした。考えている時間は、勉強していない時間です。
この型を回すと、1週間で1単元、1ヶ月で4単元進みます。計算に戻る1ヶ月半を挟んでも、CBTの初日までには形になります。
「えっ、そうなの!?」電験三種が年2回になっている事実
ここまで読んで、驚いた人がいるはずです。
「電験三種って、年1回じゃないの?」
昔はそうでした。今は上期と下期の年2回あります。しかもCBT方式なら、2027年2月4日から2月28日までの間で、自分の日程を選べます。
つまり、「今年はもう終わった」と思った人に、もう1回チャンスがあるということです。
さらに、もう1つ知っておいてください。
1回落ちても、取った科目は消えません。科目合格は、合格した年度を含めて3年間有効です。つまり、今年1科目取れば、来年は残りを取ればいい。
電験三種は、1回の勝負じゃありません。3年かけて組み立てる試験です。
これは、現場で働きながら挑む人間にとって、一番ありがたい制度です。
そして、ここからが本題です。
落ちる人の9割は、勉強時間が足りないんじゃありません。つまずく場所が決まっていて、そこで止まるんです。
その場所は、計算です。
新しい教材を足しても、計算の壁は越えられません。必要なのは、中学数学に戻ることです。これは別の記事に全部書きました。
独学の限界は、「情報が1冊に閉じる」こと
独学が悪いとは言いません。俺も独学で取った側です。
ただし弱点があります。
分からない問題が出たとき、参考書1冊の中では、その問題の「前提」が説明されないんです。
「なぜこの式変形になるのか」が書いていない。だから、答えを写して終わる。写した問題は、翌日には解けません。
俺はこれで1年を溶かしました。
もしあなたが今からゼロで始めるなら、最初に手を出すのは1冊だけです。俺が当時これを知っていれば1年目に落ちなかった、と思っている1冊があります。
1冊を完璧にする前提で選んでください。3,000円台で買えます。
よくある質問
Q1. 結論、今から下期に間に合いますか?
結論、1科目なら間に合います。
CBTの初日まで約3ヶ月半。科目を1つに絞って、毎日90分です。
電験三種は科目合格があるので、全科目を一度に狙う必要はありません。
取った科目は3年間有効です。1科目ずつ、確実に潰してください。
Q2. 結論、CBT方式と筆記方式はどちらを選ぶべきですか?
結論、平日に休みが取りにくい現場なら、CBTです。
CBT方式は2027年2月4日から2月28日までの間で、自分の日程を選べます。
筆記方式は2027年3月21日の1日勝負です。
現場の都合で動けない人は、CBTが現実的です。試験会場の空きは早く埋まるので、申込は11月9日の開始直後に動いてください。
Q3. 結論、参考書は何冊買えばいいですか?
結論、1冊です。
俺は3冊買って、1冊もやり切らずに落ちました。
1冊を3周する方が、3冊を1周するより強い。
浮いたお金は、受験料7,700円に回してください。
Q4. 結論、数学が苦手でも受かりますか?
結論、受かります。ただし、戻る必要があります。
俺は30代目前で、因数分解からやり直しました。
遠回りに見えます。でも、そこで戻ったから、後の計算問題が全部解けるようになりました。
数学の壁の越え方は、別の記事に全部書いています。
Q5. 結論、何科目まで同時に狙っていいですか?
結論、1科目です。
現場で働きながらなら、1科目に絞るのが一番現実的です。
複数科目を同時に走らせると、全部が中途半端になります。俺がそうでした。
1科目を取って、次に行く。この積み上げ方が、結果的に一番速いです。
Q6. 結論、最初にやることは何ですか?
結論、今日、1冊だけ買って、11月9日に申し込む前提でカレンダーを引くことです。
「申し込んでから勉強しよう」では、間に合いません。
申し込む前提で今日から始める。これが、間に合う人の動き方です。
過去の俺へ
電験三種に落ちた、1年目の俺へ。
お前は参考書を3冊も買った。ベッドの上に積んで、毎晩眺めていた。
本屋で背表紙を見ている時間が、一番長かった。
でも、それは勉強じゃなかった。
1冊をやり切れ。分からないところは、中学数学まで戻れ。
戻るのは恥ずかしくない。落ちる方が恥ずかしい。
そして覚えておけ。落ちた1年は、消えない。科目合格は3年残る。次の年がある。
これを読んでいる、あなたへ
今日が10月13日で、申込が11月9日です。
あと27日あります。
この27日を、教材を選ぶことに使うか、1冊を開くことに使うか。
それだけで、2月の結果が変わります。
やるか、やらないか。
申し込むか、申し込まないか。
それだけです。
俺は1年目に落ちて、翌年に受かりました。あなたにも、間に合います。
今夜やる、3つのこと
- 受ける科目を1つだけ決める(絶対理論にしろ)
- 参考書を1冊だけ買う(増やさない)
- 11月9日の申込をカレンダーに入れる
【執筆者プロフィール】 電工ライリー。19歳・食品工場(手取り14万円)→22歳・北海道防波堤現場の電工(手取り19万円)→派遣監督→1級土木施工管理技士→電験三種→中堅ゼネコン→技術士(建設部門)→35歳・スーパーゼネコン正社員(年収1,200万円)。保有資格は第二種・第一種電気工事士、1級土木施工管理技士、電験三種、技術士(建設部門)。


コメント